狼君と、お嬢様♪






 帰りのチャイムが鳴り響く。



 アキ君...あそこで待ってるだろうな。

 

「おう、終わったか。ほら乗―...」



「あ...アキ君、ごめんなさい。今日は

 ちょっと寄る所があるから...その、

 先に帰っててもいいですよ?」



「?俺もそこに送るぞ?」




「え?!い、いいですいいです!それ

 じゃ...」


 ぺこりと頭を下げた。