ごうごうと炎が燃える中、人がゆらり と動いている気配がした。 「ど、どうしよう...中にもまだ人が!」 「落ち着け、俺がいるから。救急車呼ぶ から、お前は車に乗っとけ!」 俺が行ってやる! まってろよ。 「あ、アキ君っ!!」 ハンカチで口を塞ぎながら、建物の 中に入っていった。