狼君と、お嬢様♪






「そう、なんですか...」




 そんな顔すんなよ。

 


 明は手をひざに置いて、握り締める

 手を見ていた。




 手が、震えてる?



「なら!嫌なこととか好きなこととか... 

 なんでもいいから教えて、くれても..」




 真剣な眼差しで、今すぐにでも泣いて

 しまいそうな顔で俺を見つめてる。