「そう、なんですか...」 そんな顔すんなよ。 明は手をひざに置いて、握り締める 手を見ていた。 手が、震えてる? 「なら!嫌なこととか好きなこととか... なんでもいいから教えて、くれても..」 真剣な眼差しで、今すぐにでも泣いて しまいそうな顔で俺を見つめてる。