「っち。他あたろうぜ?」 ナンパ男はむっとした顔で引き下がる。 よ、よかった...けど...。 今、俺のって―...。 「ん?....ああ悪い。今のは気にすんな」 今気付いたかのようによそよそしく離す と、シートの上にどかっと座る。 (ズキッ―) やっぱり、そうだよね...。 私も座ると、缶ジュースを目の前に 出された。