「リーちゃん、ちょいちょい」 璃々乃のことをリーちゃんと呼んでいいのはこのあたしだけ。 っていう特権があったりする。 「…何?」 うわテンション低いわ、今日。 なんて思いながら、リーちゃんを自分の席の方に連れてくる。 「樹、凄いんですけど」 あたしは少しニヤッと、口角をあげて。 でも、ちょっと勿体ぶって。 「これ、あり得る?」