しばらく海里と話ながら歩いていた。 海里の手はとても小さくて、でもギュッと俺の手を握っていた。 「ハル兄ちゃんはお姉ちゃんのお友達?」 「うん。お友達」 「じゃあ、カオちゃんと一緒だね」 カオちゃん……? あ、松山のことか。 「うん、カオちゃんと一緒」 でも、いつまでもカオちゃんと一緒じゃダメだ。 いつかは……もう一歩先に。 「海里!!!」 その時、向こうの方から海里を呼ぶ大きな声が聞こえてきた。 「お姉ちゃん!」 海里は俺から手を離すと、七海の方へ走っていった。