《あたし……誤解してた》
「え……?」
《居酒屋で会った女の人……ハル君の彼女だと思ってた》
居酒屋……。
……香田のことか。
「……香田は俺の同期だよ」
《うん、風見君に聞いた……。
……でも、彼女だと思ってたから……もう連絡するのやめようと思ってた》
七海………。
「……俺もさ……あの時、七海と一緒にいた男……いたじゃん?」
《あぁ……久坂君?》
「……妬いてた」
《え……?》
「……告白されてたみたいだったからさ。
勝手に妬いて……あの人といた方がいいんじゃないかと思って……もう二度と会わないでいようかと思った」
ゆっくり……一つ一つ答え合わせをする。
七年間の空白を埋めるための……正解なんてない、大切な答え合わせ。

