「俺、イトコがいるんだけどさ。
中一と小三の男」
「中一はともかく小三って、結構離れてるね」
「そうなんだよ。
だから可愛くて」
ハル兄!って呼ばれると嬉しくてたまらない。
ハル君はニコニコしながらそう言った。
「お兄ちゃんの方は最近生意気になりつつあるんだけど……。
弟の方はマジで可愛くて」
「あ、またニヤけてる」
「本当に可愛いんだって!
何なら写メ見るか?」
そう言いながらハル君はまたカバンの中からケータイを取り出した。
少しいじってからハル君はケータイの画面をあたしに見せた。
バスケットボールを抱えた男の子と、同い年ぐらいの女の子。
「この子は?」
「それはコイツの幼なじみ」
「へぇ~!」
幼なじみか~……いいなぁ。
仲良さそう。

