「いいよ」
「「…………は?」」
「マネージャー。
やってもいいよ」
俺と侑哉はポカンと口を開けたまま固まった。
イツは得意気に俺達を見る。
そんなイツの横には……
「え……本当にいいの?
松山……」
「うん!
困ってるみたいだしね」
……やったよ。
イツがとうとうやった……。
これで監督から鬼畜な罰メニューを与えられずに済む!!
「ありがとう、松山!」
「お前は俺らの救世主だ!」
「でも、一つだけ条件があるの」
「条件……?」
松山はにっこりと微笑んだ。
「女の子、もう一人入れて?」
「「…………はい?」」
「クリスマスだもん。
そんな男ばっかりに囲まれるのは……。
せめて女の子がもう一人いれば……」
……マジかよ。
でも……まぁ、そうだよな。
せっかくのクリスマスを知らない男共に囲まれて過ごすのは嫌だよな……。
「……分かった」
「陽斗!?」
「もう一人探せばいいんだろ?
大丈夫。
……一人だけアテがある」
アテ?
みんなが首を傾げた。

