「裕司!!!」


裕司はぼーっとした表情でこういった。


「……裕司?だ…れ?」


裕司は途切れとぎれにそういった。


「え…?」







今日、私は恋人の中山 裕司とデートである。


「ちょいちょい、まりあメイクこゆすぎよ?」


この子は川上 美嘉。私の一番の親友だ。


ちなみにまりあとは私のことだ。苗字は槇野。


「きゃー!!! 美嘉どーしよー!?」


「どうしようもないわ。このまま行ってきて引かれてくるしか…」


美嘉がいうことは冗談でも本気で聞こえるから怖い。


「ちょ、止めて…」


「まりあー!? まだかよ!?」