いつも夕方一緒に遊ぶようになった私たちの
特等席は、

家の近くの河川敷だった。

変わった形の石を探したり、
浅瀬で遊んだり

由紀ちゃんがいるだけで私の気分は
いつも満たされていた。


でも、河川敷には虫だっている。

無視が大の苦手な私は
虫を見つけると、

いつも大泣きして、由紀ちゃんに
助けを求めた。