「由紀ちゃん!拓海が100計るみたいだけど由紀ちゃんもどう?」

由紀ちゃんはちらっと拓海を見てから
無邪気な笑顔で頷いた。


わたしはこの笑顔が大好き…。


「位置についてー…」

高橋くんの掛け声と共に辺りが静まる。




「ようい……パンっ!」


号砲とともに、
由紀ちゃんと拓海が走り出す。