<<直してみたよ★>>

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【来夢 side】

「ねぇねぇ、甘宮くん、メアド教えてよ!」

「彼女いるのー!?」


HRが終わると、たくさんの女たちが俺の席に集まってきた。


甘ったるい声で、俺に媚びる女たち。

正直、こんなヤツらに興味はない。


――ガタッ。

俺は無視して立ちあがると、アイツの席に向かった。


「おい。さっきはおもしれぇこと言ってくれたじゃねぇか」

「……ッ!?」


俺を“ナルシスト男”とか言いやがって。

おかしな女だな……。

これから、楽しませてもらうとするか。



【いちご side】

ナルシスト男が突然話しかけてきたから、私はビックリして、固まってしまった。


「プッ。どうした? また俺に見とれてんのか?」

「ちっ、ちがうわよっ!!」


ほんとにムカつく!!


だけど、他の女子を無視して、私のところへ来てくれたアイツ。

それが、ほんの少しだけ……うれしい、なんて感じてしまったんだ。

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