オタク少女×ヤンキー男子



〜拳side〜


朝、いつもより早く
起きた…


学校までの時間、俺は
カイとメールした


『昨日、杏樹と帰ったのか?』


そう送るとすぐに
返信してきた


『おう。帰ったよ2人で。』


確かカイが帰った
方向って…


逆だよな…?


『家。逆だろ?』


『いいだろ。好きな子送るぐらい。…てか今日、杏樹ちゃん迎えに行かないとだから。先行くわ』


…ともう一件


『今日、杏樹ちゃんに告るつもりだから』


……。


俺は急いで学校へ
向かった


学校に着いても
誰もいねー


教室、図書室、音楽室


そして、



準備室…


どこを探しても
杏樹はいない


好きでもねーのに
ムキになる…


カイのものになんのが
気に食わねー…