「あっ!待って!」
生徒会長である桐山明日香は
『人が疲れるんだったら自分がすべてやってしまえばいいんじゃないか』
という考えからすべての委員会の委員長を担っている。
その中にはもちろん風紀委員も入っており
風紀委員長な彼女は毎朝毎朝、校則違反な格好の俺を追っかけてる訳だ。
しかし彼女の功績は1つ。俺の指輪を奪っただけ。
いつもなら撒けるのだが…
「くそっ行き止まりかよ…」
最上階を上りきりまがった先にはただの壁。
「いつもは撒けていたけど、今日は違うみたいね…?」
意地悪く笑いながらも肩で息をしている彼女に俺は実はベタ惚れなのだ。
