ドアを開けると保健委員が1人。


「古河夢乃じゃん」


つやつやした黒髪が肩につくかつかないかで、

ふわふわと内側に巻いている。


まつげがくるっとしていて、全体的に『かわいい』というイメージの女だった。



「あっ…!浅山先輩だ!」


「今日姫ちゃんは?」


「今休憩中です」


「つか今日1人?海翔は?」



そう聞いた瞬間に、ベッドを囲むカーテンが開いた。


「ここだけど?」

そこには少しネクタイを緩くしてる、海翔がいた。


「海翔ー?もう大丈夫?」


古河が近づくと


「んっ…?」

見たくもないキスシーンを目撃してしまった。