「なあ、ほんとにあの生徒会長好きなの?」
「は?」
信博がベットに横になりながら聞いてきた。
「俺、ちょっと良いなって思うよ」
「明日香ちゃんが?」
信博は少し笑うと
「いや、生徒会長はそこらの俺の追っかけてくれるかわいい女子より全然かわいい上に、普通に俺と接してくれるから確かに良いと思うけど」
「ていうかお前、明日香ちゃんとそんな話したことあんのかよ」
頬杖をつく。
「そんな嫉妬すんなよ、お前は」
彰人のフォローも今はあまり頭に入らない。
「まあ…ちょっと突っかかったりすることもあるけどさ…そういうことじゃなくて。生徒会長にとっても大樹は特別なんじゃねーの?っていうこと。そんで、もう少し距離感近づけても良いんじゃねーのって言いたい訳。」
信博はまっすぐにこっちを見た。
