「人に頼るってのも悪くないねって、少し前…女子にぶたれて保冷剤貰いに来たときに言ってたの」


それって…

俺から指輪を没収したときの…?

「もうその時には放課後でね。目を真っ赤にしてたんだけど、『浅山大樹には負けない』って。明日香のそんなところ始めて見たから。」


姫ちゃんは更に続けた。


「たまには生徒会の皆に仕事を任せてるみたいよ」


明日香ちゃんの、無茶するところを少しでも消せたのか。


「でも俺、何かした覚えねーんだけど」


「それはわからないんじゃない?きっと大樹くんが明日香ちゃんに影響受けてる出来事、きっとあの子は無意識だから。その反対もあるんじゃない?」


「そっか…」



そこで右の使用中のベッドから
『姫ちゃーん』
と聞こえた。


姫ちゃんはそっちに向かう。


俺、明日香ちゃんとって、『ただの校則違反の金髪ヤンキー』じゃねえんだ。

何か与えられたんだ。