『村上加奈です。えっと緊張しやすい性格ですけど、えっと…話すことは大好きなのでよろしくお願いします。』
腰まで伸びた綺麗な黒髪。
まさしく純白という表現がピッタリな真っ白な肌。
適度に短いスカートからスラッと伸びた細い脚。
制服の上からでも分かる胸の膨らみ。
男子の半分以上が恋に落ちた。
そして男子たちの熱気が上がった所で問題の席の話に。
男子たちが鼻息荒くする中、剛は落ち着いていた。
これは奥の手と言うより親からもらった宝物とでも言うべきか斉藤先生が口を開く。
『湯船。おい湯船。』
剛は『はい。』と返事を返した。
『とりあえずお前の隣しか空いてないから、そこに机運んできてくれ。』
剛は気だるそうに廊下にある机を自分の隣に運んだ。
この時ばかりは出席番号が最後であることを心より感謝したのであった。

