向かった先はキッチン。

ガチャ!


勢いよく冷蔵庫を開けた。
するとそこには調味料類とゼリーが1つという悲しい現実が広がっていた。


「……まさかこの事まで正夢になるとは…明日何か買ってこないと…。」


沙耶は静かに冷蔵庫を閉めた。




その後沙耶はお風呂に入り、明日使う資料を一通りまとめ上げた。目頭を押さえてから、大きな欠伸を一つすると、まとめた資料をクリップでひとまとめにし、閉じたパソコンの上に勢いよく放り投げた。
その時におきた風圧であの開いたままの黒い本のページが1ページ捲れたことは沙耶は気付かなかった。

机を離れるとベッドへ向かい、そのまま深い眠りについた。