ピンポーン


沙耶はベッドから起き上がり玄関へと向かった。


｢はいはーい、誰ですかー？｣


そう言いながらドアを開けると、そこにはなんと関さんが立っていた。


｢あれ？関さん！？｣


｢こんばんは。実は今日コロッケ作ったのよ。よかったら沙耶ちゃんも食べてちょうだい。｣


そう言いながら手に持っていたコロッケののった皿を沙耶に渡した。


｢わー、ありがとうごさいますー。丁度コロッケ食べたいなって思っていたところだったんですよ〜。｣

｢まぁ、それはよかったわ。それじゃ。｣


ドアを閉めると沙耶はさっそく貰ったコロッケを摘んだ。


｢まさか、驚いた。コロッケの中身まで夢と同じだなんて。｣


沙耶はコロッケの中身を見ながら驚きを隠せずにいた。


｢そっか！これが正夢っていうやつなんだ！初めてだったけど本当に夢と同じことが起こるんだ〜。｣


沙耶はコロッケが食べられたという喜びより人生において初めて正夢を見たという喜びの方が大きかった。
その時、ふとある事を思い出しその真相を探るべくある場所へと向かった。