かなり危険な状態?それってもしかしたら死んじゃうかもしれないってこと?もし…もし本当に死んじゃったら……私が殺した!?
ドクンッ
「わっ私があの人助けていれば…!」
「何を言っているんだ!あれは事故だ!それに君がそう言うなら私にも非がある!!」
突然吐かれたセリフに沙耶は一瞬耳を疑った。
「それ…どういう意味…」
「あの時突然前に飛び出した君の手を引いて助けたのは私だ。でもあの男性を助ける事が出来なかった!」
沙耶はあの時の事を思い出した。自分は確かにあの男性の前に飛び出した。しかし一瞬誰かに引っ張られたような気がしたのだ。もしこの医者が言っていることが事実ならば自分が助かった事も辻褄が合う。
「じゃあ、あの時私に危ないって言ったの…」
「ああ…私だ。」
そうかと納得する一方また不安がよぎった。
(まって…じゃあ私が助けようとしてもあの男性が事故に合うことはもう逃れられない事実だったってこと!?)
「わた…しが……殺した…?」
「何を言っているんだ!死んでなんかいないじゃないか!」
医者は必死になだめるが沙耶は譫言のように繰り返す。


