そんな私達の様子を敏感に察した美里ちゃんがまた口を開こうとしたとき、
「あ、ほら美里。そろそろ戻らないと学校遅刻するぞ。それに俺達は朝練あるんだから」
携帯を開き、時刻を確認した里志くんがそれを制した。
「えー、ミサの方はまだまだ余裕なんだけどー……。まあ、朝練なら仕方ないよね」
美里ちゃんは、渋々と里志くんの腕から離れた。よかった……。
そういえば北高って、里志くんの家からしたら西高と逆方向じゃん。こんな所までわざわざ来る根性がすごいよ。
「じゃ、今日はもう帰ってあげる。また来週ね」
美里ちゃんはそう捨て台詞を残して、ずんずんと駅から出て行った。
「あ、ほら美里。そろそろ戻らないと学校遅刻するぞ。それに俺達は朝練あるんだから」
携帯を開き、時刻を確認した里志くんがそれを制した。
「えー、ミサの方はまだまだ余裕なんだけどー……。まあ、朝練なら仕方ないよね」
美里ちゃんは、渋々と里志くんの腕から離れた。よかった……。
そういえば北高って、里志くんの家からしたら西高と逆方向じゃん。こんな所までわざわざ来る根性がすごいよ。
「じゃ、今日はもう帰ってあげる。また来週ね」
美里ちゃんはそう捨て台詞を残して、ずんずんと駅から出て行った。



