「西高なんて、ただのおバカ高校じゃん! だっさ」
おバカって……一応中の上ではあるんだけどな。それに、
「ていうか俺も西高なんだけど」
そうそう里志くん、ナイス突っ込み。
「で、何部? 帰宅?」
「あ、吹奏楽部で……」
そう答えると、美里ちゃんは目を丸くした。
「楽器何やってんの」
「アルトサックス——って分かる?」
「なっ……アルト!?」
美里ちゃんはその大きな瞳で私を睨みつけながら怒鳴った。
「アルトって、いっつもメロディーとか美味しいとこばっか取ってっちゃって! 何よ! テナーの方がかっこいいんだから!!」
ものすごい勢いでそれだけ言うと、美里ちゃんはまた私から顔を逸らす。訳が分からない私に、里志くんが説明してくれた。
「こいつも、北高で吹奏楽やってんだ。で、テナーサックス」
あ、なるほど。私はまたも納得した。
おバカって……一応中の上ではあるんだけどな。それに、
「ていうか俺も西高なんだけど」
そうそう里志くん、ナイス突っ込み。
「で、何部? 帰宅?」
「あ、吹奏楽部で……」
そう答えると、美里ちゃんは目を丸くした。
「楽器何やってんの」
「アルトサックス——って分かる?」
「なっ……アルト!?」
美里ちゃんはその大きな瞳で私を睨みつけながら怒鳴った。
「アルトって、いっつもメロディーとか美味しいとこばっか取ってっちゃって! 何よ! テナーの方がかっこいいんだから!!」
ものすごい勢いでそれだけ言うと、美里ちゃんはまた私から顔を逸らす。訳が分からない私に、里志くんが説明してくれた。
「こいつも、北高で吹奏楽やってんだ。で、テナーサックス」
あ、なるほど。私はまたも納得した。



