「ふーん……。このクラス? 何部?」
「ナイショ」
里志くんが顔を挙げる。目が合う。慌てて目を逸らす。
「あ、秋山くんは?」
「いるよ。知りたい?」
即答され、そう訊かれた。
どうしよう。知りたいけど、知ってしまうのは怖いな。私が返事に戸惑っていると、里志くんはどうしよっかなー、と意地悪っぽい笑みを浮かべた。
「じゃ、ヒント。すごく可愛い」
「……秋山くん、面食いなんだ」
「そういう意味じゃねーよ!」
鋭いツッコミを入れられ、私は思わず一歩引いた。
「仕草とか、一生懸命なとことか、すげー可愛いんだ」
まるで自分の彼女を自慢するかの様に、照れながら嬉しそうに話す里志くんを見て、私は少し、いやかなり、切なくなる。
「本当に、その人のことが好きなんだね。でもそれ、ヒントになってないよ」
今度は私がそっぽを向いた。さっきまでは里志くんのことを見ていると、ドキドキして胸がいっぱいだったのに、今はズキズキして、胸が張り裂けそうだよ。
「ナイショ」
里志くんが顔を挙げる。目が合う。慌てて目を逸らす。
「あ、秋山くんは?」
「いるよ。知りたい?」
即答され、そう訊かれた。
どうしよう。知りたいけど、知ってしまうのは怖いな。私が返事に戸惑っていると、里志くんはどうしよっかなー、と意地悪っぽい笑みを浮かべた。
「じゃ、ヒント。すごく可愛い」
「……秋山くん、面食いなんだ」
「そういう意味じゃねーよ!」
鋭いツッコミを入れられ、私は思わず一歩引いた。
「仕草とか、一生懸命なとことか、すげー可愛いんだ」
まるで自分の彼女を自慢するかの様に、照れながら嬉しそうに話す里志くんを見て、私は少し、いやかなり、切なくなる。
「本当に、その人のことが好きなんだね。でもそれ、ヒントになってないよ」
今度は私がそっぽを向いた。さっきまでは里志くんのことを見ていると、ドキドキして胸がいっぱいだったのに、今はズキズキして、胸が張り裂けそうだよ。



