一往復目は、里志くんのクラスのワーク。私一人だと三往復くらいかけないと持てそうにない量だったけど、里志くんがほとんど持ってくれたおかげで、私は私の持てる分だけ持つことになった。
おかげで、たった一往復で一クラス分のワークを教室まで運ぶことが出来た。里志くんは、少ししんどそうだったけど。
「あー、四階遠いな。重いし!」
「大丈夫? もう少し持つよ」
「いや、いいって! よゆーよゆー!」
「ほんとに? カッコつけてない?」
「つ、つけてない……!」
一往復目の帰り、階段を下りながらそんな会話をして、また笑い合った。
「ほんとにいいの? 一人で行けるよ」
「行けないくせに。てか、俺のクラスのも手伝ってもらったし?」
今度は私のクラスのワークを運ぶ。里志くんはまた、ほとんど持ってくれた。手が真っ赤になっていたけど、私に心配かけまいと元気に振る舞ってくれた。
おかげで、たった一往復で一クラス分のワークを教室まで運ぶことが出来た。里志くんは、少ししんどそうだったけど。
「あー、四階遠いな。重いし!」
「大丈夫? もう少し持つよ」
「いや、いいって! よゆーよゆー!」
「ほんとに? カッコつけてない?」
「つ、つけてない……!」
一往復目の帰り、階段を下りながらそんな会話をして、また笑い合った。
「ほんとにいいの? 一人で行けるよ」
「行けないくせに。てか、俺のクラスのも手伝ってもらったし?」
今度は私のクラスのワークを運ぶ。里志くんはまた、ほとんど持ってくれた。手が真っ赤になっていたけど、私に心配かけまいと元気に振る舞ってくれた。



