「じゃあ よろしく。」

課長が携帯を切り私の口から手を離した。

課長は口だけを塞いだつもりみたいだけど手が大きく鼻の半分近く塞がれ息苦しくて呼吸が乱れた。


『何なのよ。せっかく発作が治まったのに!……!?』


そうっ―と顔を課長に向けた。


「…………。」


魔王さまが目を細め穏やかに微笑み優しく私の背中をさすってくれてる。