『どうしてくれるのよ!社内中に池の鯉が知れ渡って!恥ずかしくて歩けないわよ!!


おまけに『武器がない』ですって!


「若けりゃいいってもんじゃないわよ!!
あれはセクハラよ!!」


怒りのあまり『ボン!』とデスクを叩いたその時、背後から声がした。


「…あの~すみません『いけの』さん…。」

『何なの!人をからかって仮にもここは会社よ!!』


「私の名前は藤原です。『池の』じゃありません!!」


怒り気味に椅子を回転した。