「しつこい電話だとぉぉぉ!!」


眉間にシワを寄せ怪訝な顔の魔王さまが腕組みをしながらゆっくり私に近付いてくる。


魔王さまが一歩進むごとに私は壁側に一歩下がる。


とうとう壁に追いやられ背中に壁が当たってる。


「あ あの しつこいなんて失礼でしたね‥ごめんなさい。
許して下さい。」


お互いの額が今にもぶつかる程の至近距離で私の顔を睨みつけてる

「ごめんなさい!!」

恐怖と恥ずかしさの余り両手で顔を覆ってしまった。


次の瞬間、頭上から声が聞こえた。


「おい!この包帯‥重傷なのか?」


私の左手首を握り締め動揺してる魔王さまがいた。