「のあちゃんの目って、見つめられると闇に引きずり込まれそうなくらい色に深みがあるよね~。」


小学校でも中学校でも、


そんな感じのことをよくいわれた。




ほめ言葉なのか嫌味なのか、なんかよくわからないし。







私の目は、茶色なんてひとかけらもない真っ黒。


いわゆる漆黒というのだろうか。

とにかくはっとするほど黒い。





小さいころは、周りの子供たちに


「目が怖い。」


といわれ、一緒に遊んでくれなかったこともある。









母親ですらちゃんと目を合わせてくれない。


そのせいで私は今になっても母親とはなすのは好きではない。





とにかくこの目は昔から好きになれなかった。


憎しみさえ抱いたりもした。