「え?ちょっと、もしかして、



ゼロ・・・でしょ?」












びっくりしながら目の前の羽の生えた美少年に聞き返す。







「そう。今日から正式にお前のパートナーとなった。

ちょっと予定より迎えが遅れたんだけど、ちゃんと仕事はしてもらう。」






「え・・・・仕事?」







「ああ。とりあえず詳しいことは後で説明するから、今は早く準備して。




前に渡した洋服一式、それから渡されたはずのルーペも。」





「ルーペ?」





「あー・・・・これ。」



そういいながら彼は自分がかけているあの、近未来的なめがねを指差す。





そういえば、あの夜、サラちゃんにもらったっけ。







いろいろ急すぎて頭の中で状況を整理しようとしていると、



すごく低い声が頭上から聞こえてきた。






「とにかく、早くしろ。やることは腐るほどあんだよ。」






見ると、ゼロが殺気を漂わせながらこっちをにらんでいる。





ひぃぃい。




「ごめんなさい、ちょっと待ってて。」