「あ・・・・」






ビックリして横を見ると、まだルアが立っている。




なんかその姿に変にほっとする。





「お?ちゃんと着けた?

ここ?ノアの家?」





ルアは興味津々というようにあたりを見渡す。





「うん、そう。ちゃんと着いたみたい。部屋番号はうちのだから。」





「おおーそっかー!42階ねぇ・・・結構いいとこすんでんじゃん!ここから飛ぶとか相当気持ちよさそうだな。」



「え?!飛ぶ?ちょっとま・・なにそれ!」




明らかに動揺する私を見て、またみょうな笑顔を見せる隣の彼。






「え、もしかして怖いとか?

まあそれは実際に飛んでみてからのお楽しみだな。」





クスクスと笑いがルアの口から漏れる。





げっ



冗談じゃない!



絶対とぶもんか!




「と、とりあえずもう寝るから、おやすみなさい!」




笑われてむっとしたので、ドアノブに手をかける、




が・・・・




しまった!




もちろん鍵かかってんじゃん!



ちぇ、ワープのとき部屋の様子を頭に思い浮かべればよかった!!




「あ、あのさあ~・・・」



恐る恐るルアの方を振り向くと

彼はもうあのハートを取り出して出て行こうとしているところだった。




「あ!ちょっと待って!!」



必死になって腕をつかむ。