そこでしょうがなくたたずんでいると







「いくぞ。」




人ごみにまだ入っていない最後のやつにいきなり手をつかまれ、


また夜空へ上へ、上へ、引っ張られていく。




「・・・・っ。ちょっと。」




抵抗をしようにも、相手の力が強すぎてなにもできない。

相手の顔は見えず、
見えるのは周りと一緒の黒い羽が生えた後姿のみ。








だけど、そいつが明らかに周りと違い、目を引くのは、その服装だ。


真っ黒ではなく、


純白の上下を着、


蒼光ではなく、


黄金の輝きを全身から放っている。




そして、そのままずっと、永遠に上へと飛び続けるのであった・・・・