黒羽の裏切り

「あー、ちょっとさあ、いろいろと説明しなきゃいけないのはそうなんだけどー、俺もまだ今日の任務が残ってるんだよねぇ。」



「とりあえず、それ、に着替えてもらいたい。」





私の膝の上にあるものを指しながら、笑顔のまま言ってきた。




よくみれば服が一式おかれている。それもユゥ達がきている黒いのとほとんど一緒。


ただ女子用なのか、ワンピースだ。





「いや、え、ちょっと待って、なんで着替えなきゃならないの?説明がなさすぎて困る。」





すると彼はまだこっちに視線を向けながら隣に座り込み、





「今からね、のあちゃんの羽の準備をしに行くんだよ。ちょっとここから離れたとこなんだけどねー。


でも羽が生えたら普通の服は相当邪魔になっちゃうからさ、その服じゃないとだめなんだあ。」











ん?





今、なんていった?



羽が生える、

とかなんとか聞こえたような・・・




てかまじで説明足りなすぎて困惑する一方なんですけど。





「・・・・・いや、あのさ、だから羽が生えるってなに?よくわからないんだけど。結局あなたたちって人間なの?なんなの?」



隣に座る美少年に恐る恐る聞いてみる。