黒羽の裏切り

「まあ、なんでその夢について知ってるかっつーと……

まずひとつはさっきお前の脳内とか記憶とか一通り見させてもらったから。てか詮索させてもらった。

そんでふたつめは、悪魔の子は大体みんなその同じ夢を加入前に見るから。




だから、その夢の内容も全部知ってるし、なにを意味するかも知ってる。」






目の前のゼロってやつは表情ひとつ変えずにさらっとなにげすごい発言をした。





ちょっとその情報が頭に回りきるまで、時間がかかった。




えとー、ちょっと待てよ、


脳内を詮索した?


記憶を一通り見た?


え?







いや、それよりも・・・・





悪魔の子は必ずこの夢を見るぅううううううううう?!



はあ?



それって・・・


え?




「え、いやいや、ちょっと待って?今なんていった?

………悪魔の………子はその夢を見る?

なにそれ、それってどういうこと?」




まだ混乱状態のままの頭で一気に疑問の言葉があふれ出す。