すると、いきなり変な気分に体中がなり始めた。




あの漆黒の目から目が離せない。


体が金縛りにでもあったかのように動かない。




まるで催眠術にかかったかのよう。




その状態のまま、どのくらい時間がたっただろうか。




気づいたときにはゼロの顔は互いの息がかかるくらい近くに迫っていた。

しかも顎を手でしっかりとつかまれている。




「・・・・っ!ちょっ・・・」



そのきれい過ぎる顔に見つめられ、急に恥ずかしくなって顎にある手を一気に振り払った。




意外にもその手は簡単に退けられ、ゼロは表情一つ変えずに隣のもう一人の美少年に振り向く。




「んー。やっぱこいつ黒いわ。新しい団員加入決定だな。しかも期限もすぐ迫ってるし。」



「あーやっぱりー?俺もそんな感じはしたんだよねぇー。刻印見る限り、かなり発達してたし。父親が黒?」


隣からやけに甘ったるい声が聞こえてくる。



まって、

というかなんの話?

まったく理解不能なんですけど!


まずこっちに説明してくんないかなっ