「はあ?お前は黙ってろ、こいつの裸を散々見たくせに。」


そのネロ、と呼ばれた人物はめんどくさそうに後ろに声をかける。




「いや、だってそれは、羽の刻印をチェックしてただけで、別にやましいかんじで見たりしてないし。」


後ろから、先ほどの甘ったるい声が聞こえてくる。




すると、そんな光景をただぼーと立ち尽くしてみている私にしびれをきらしたのか、



「おい、お前、とにかく着替え終わったんなら話しあるからこっち来い。」



そういってネロは乱暴に私の手首をつかみ、リビングへぐいぐいひっぱっていく。


そしてソファの前で放され、いきなり


「座れ。」


と命令された。



見るとあの甘い顔の彼はすでにソファに座っていて、こっちを見てにこにこしている。


「いいから、とりあえず座りな、のあちゃん♪」





そういいながらぽんぽんとソファをたたくので、とりあえず座ることにした。