黒羽の裏切り

「ゼロも・・・まあ幹部の中では新人のほうなんだけど・・・


少なくとも500年は生きてるんじゃないかな?ただこれは予想だけどね。


本人はあんまり教えてくれないから。」





その数字を聞いて開いた口がふさがらない。




「え・・・?は?500?


うそ!

だってゼロは25には見えないし・・全然10代じゃん!」





「まあ、なんだろう、ゼロはまだ25には達してないらしいんだけど・・・



彼は2歳になる前にすでに悪魔としての覚醒を終えていたと聞いているから・・


そう考えると500年たっていたとしても悪魔の成長の速度だとまだ17~20くらいの体年齢だと思う。


まあノアちゃんと同じくらいかな。


彼の能力はほんとに貴重で、黒羽団に唯一欠けているものなの。

だからあんなに若い年から悪魔に選ばれることに・・・。」




「そんなに、貴重なの?」




「うん。まず幹部っていう階級にいる能力者の能力はもちろん全て強力で、まれなものばかりなのだけど・・・



ゼロのは特に大事な役割を果たしている。



彼は・・・



悪魔だけでなく、霊界の様々な生き物達を回復させることができるの。




黒羽団の中にはそのような体を治すような能力を持っている者は一度に一人しか現れないようになっているから、


ゼロは必然的に幹部へと入ることになる。


たとえどんなに幼くても。」





サラちゃんの顔を見ると少し複雑な表情をしている。