黒羽の裏切り

ちらっと横ですやすや寝ているあの外人悪魔の方を見てみる。





ルアの話題になったというのに起きる様子はない。




「あー、戦闘っていうのはね、他の霊界のものたちとたまに対立するときに勃発するもので、まあ度々あるんだよね。


天使との対立が主なんだけど・・・



まあその話は今度ゼロから聞いておいて。


どうせ能力者以外には関係ない話だから。」




そこでサラちゃんはまたこっちを向いて微笑む。



その微笑みになんの意味が隠れているのは知らなかったが、とりあえず今は聞くかないでおくことにした。





「じゃあルアの能力ってなんなの?」




「あ、

ルアはねー、バリアを張ったり、情報を守ったりする能力だよ。」


「バリアを・・張る?」





「そうそう。

まあ見えるバリアっていうのもあるけど、とりあえず敵をこっちに向かせないようにする特殊なパワー。



だからここのバーでのポジションはぴったりなの。




いろんな情報や器具がそろっているこの場が襲われることはいくらでもありえることだし・・


それに私だって羽を治せる特殊な悪魔だから命を狙っている人はたくさんいる。



でも私はまだまだ幼いからっていうことで、サタンがこのバーと私、のガードマンとしてルアをおいたんだ。



もう、この仕事をして私は15年近くたってて戦えることだってできるんだけどね。」