黒羽の裏切り

「そしてその能力者っていうのはサタンの一番の勢力であり、階級も能力によって多少は差はあるものの、

他の能力者ではない悪魔達よりはもちろん上なわけ。



能力は生まれつきにサタンから授かるものであり、選ばれたものしか発揮されないようになってる。


そんでその能力っていうのは自然と無意識に使えるようになるまで何の能力かは分からないようになっているんだけど、


その持っている能力によっては特殊な仕事を与えられることもあるんだよ。


だから、まあ、そのノアちゃんの質問に答えると、私もルアも実は普通の任務は課されていないんだ。


・・・私達は、いわゆる能力者だから。」





そこでサラちゃんはいったん口を休め、ココアを飲みながらなぜか考えごとをするような目つきになった。


ルアの方を見てみても、なんかソファの上で寝てしまっているし。


でも、実際能力者であるっていうことは驚きはしなかった。


まあ流れ的にはそんな感じもしたし。



「じゃあさ、サラちゃんたちの能力っていうのはなんなの?」



話しはじめる様子がなかったので、思わず聞いてみる。