黒羽の裏切り

「ああ、そういえばまだノアちゃんにはなにも悪魔の階級とか役割とか説明してなかったね。

今少しだけ説明しようか。


ルア、あともうちょっと説明するから待っててもらってもいい？」







「あー、俺は別に何でもいいけど。」




そういってルアはソファにまた寝転んだ。




「ココア、つぎ足す？」


「うん、ありがとう。」


とりあえずちゃんと一から説明してくれるんだろう。



タブーな話ではなくて良かった。


やはりこれから正式に悪魔として働くのであればきちんとこの世界についての知識は得ておきたい。




サラちゃんにココアを入れてもらうと、もう一回ちゃんと私もいすに座りなおした。





「そうだなー、なにから始めればいいんだろう。」




サラちゃんはココアを飲みながらぼんやりとつぶやく。





「まあ、とりあえずサタンがこの黒羽団のトップだってことは知ってるでしょ？

そしてもう世界中に悪魔達が散らばっていて任務を遂行していることも・・・」



「うん、そのくらいは聞いてる。」




「まあね、まずはこの悪魔っていう生物は、主に能力者とそうでない者に分かれるのね。


基本的に悪魔は人間には様々なパワーみたいなのは使えるんだけど、そのパワーは大体悪魔同士には利かないことになってる。


・・・例外を除いて。



ほんのまれなんだけど、世界中に一握りしかいない、他の悪魔にもパワーを使える悪魔っていうのがいて、


彼らのことを皆、能力者と呼んでいるの。」





「うん。」