黒羽の裏切り

「俺にはあれは完璧に愚痴にしか聞こえなかったけど・・・・」




ぶつぶつと独り言を言うルアを無視して、サラちゃんはコップにココアを継ぎ足した。




「まあ、ゼロもいってるってことは羽のチェックはやらなくてもよさそうだね。

ルア、ノアちゃんを家まで送ってあげて。」





「あー了解。」





「ちょっと、まって。」




立ち上がろうとするルアを言葉で制す。




ちょっと、聞きたかったことがあるんだよね。





「ねえ、サラちゃん、ちょっと聞いてもいい?」



「ん?なに?」





ルアもサラちゃんも少し不思議そうにしている。




「あのさ、聞いていいのか、分からなかったから・・・

いままで聞かずにいたんだけど・・・



二人は、ちなみにこのバーでは何をしているの?

ほかの悪魔達と同じような任務もしてるの?」



ちょっと、聞いてみたかったのだ。





羽のチェックとかサラちゃんも言ってたし、二人は普通の悪魔より特別な立場ぽかったから。