黒羽の裏切り

「うん、そうだね。



分かった。



ちょっと、がんばってみる。



悪魔として、この一員として、任務を遂行してみせる。



どうせ消されるんだったら、一回これをやってみる。」






まっすぐとルアの目を見た。






その紫の目は、あまり語りかけてこないけど、私の覚悟を、分かってくれるような気がした。






それに、私には友達らしい友達ももともといなかったし・・・


家だって嫌いで、いつも出たいっていう気持ちしかなかった。




でもなんだろう、この悪魔達といると、


確かに波乱万丈って感じもしたし、よくわからないことだらけだけど、


だけど・・・・





ちょっとだけ、輪に入れたって感じがするんだよね。





自分の部屋から抜け出して、空を飛び回るチャンスをくれたのも、この悪魔っていう存在だし。





ゼロの態度は、相変わらずむかつくし、人の寿命だって、正直見たいわけじゃない。




でも、すごい直感だけど、



これで、自分が変われる気がした。




悪くか良くかは、分からないけど。