あの日から、


一週間は特に変わったことは起きなかった。





あいかわらず胡桃は男を連れ込んでは、


親が帰ってくるまでその行為をやめない。









というか大学生なんだから一人暮らしいい加減にすればいいのに。





あーあ、私もあんなふうに飛んでいっちゃえたらなー・・・・・



この窓を全開にして、羽を広げ、綺麗な光を放ちながら、誰にも見つからずに空を飛び回れたらなー・・・





どんなにいいことだろ。







でも、

あれはただの自分の幻覚にすぎないことはわかってる。


この家がいや過ぎて、ここから出ていきた過ぎて、





そんな妄想にはしってしまっているだけ。





あんなに大きい衝撃音や光が仮に起きたとしたら、誰も気づかないわけがない。


というか、あんな羽の生えた人間が飛び回っていたらなおさらだ。


大スクープで、世界中がどよめくだろう。