黒羽の裏切り

すると、ルアがいきなり声を出す。





「まあノア、お前の気持ちもわかんなくないし、ゼロはあんなやつだからさ、嫌がるのも充分分かる。




でも、もうお前は悪魔になったんだよ。



黒羽の一員として、サタンに選ばれたんだ。




それにいろいろと知ったからにはこのまま逃げることも出来ないだろうし。




いいか、任務を遂行しないとかそういうのはお前の自由だ。




・・・・でも、どうせ消されるんだったらさ・・・




少しは悪魔っつーのにかけてみてもいいんじゃねーの?



もし、自分が、自分の納得しない自分に変わっていく気がしたら、そしたら、

やめるもなにも、好きにすれば。



でも、泣くほど嫌なら、俺はそう簡単にはノアは流されない気もするけど?



あんたしだいなんじゃん?そーゆーのって。」





自分・・・しだい・・か。





確かに、自分が冷血になるかもしれないっておびえてたけど、


自分にそんなに信用なくすこともないよね・・・



ルアもサラちゃんも悪魔だけど、そんなにひどい人たちじゃないし。






この任務とかっていうのをやったら人間としての感情がなくなるとは限らない。



それに、どうせこのまま消されちゃうんだったら・・・・





この黒羽団っていうのに、かけてみるのも悪くないかもしれない。