「あんたの隣って、意外に心地いいんだね。」


私が呟いた言葉を聞き逃さなかった清人が、そのまま告白してきたのだ。


「そう思ってくれるなら、友達じゃなくて彼氏にしてよ。
 別に、今までと変わらなくていい。
 ただ、俺が隣にいることがおかしくない存在にしてよ。」


私は、それも悪くないかと思った。


凛の存在で疲れていた私には、清人が癒し的存在だったから。


凛のつけは、なぜか私に回ってくる。


それが当たり前の生活になってきていて。


最近は、イライラしまくりで、冷静になれなかった。


唯一、清人といると何も考えなくて済んだのだ。


「いいよ。
 私、あんたの事嫌いじゃない。
 たぶん、好きよ。」


それが、中1の終わりの出来事。