彼だけ

「宮坂くん。
 清人に何言っても無駄よ。
 はっきり言って、全く意味わかってないから。」


一途なのは、素晴らしいけど、その顔なら遊ばないかって意味が含まれていることは、私には、容易にわかる。


「溝口さんが、俺に声かけた。」


宮坂さんは、呟くように言った。


私は、意味がわからなくて首を傾げた。


「太地、まさかだけど…..」


清人は、意味ありげに宮坂くんに確信を問わずに聞いた。


「ち、違うよ。
溝口さんは、清人のなんだろ?」


宮坂くんは、慌てたように清人に取り繕った。


「違うもん。
心ちゃんは、私のなの。
 どうして、心ちゃんは、こんなバカのどこがいいの?
 2年も一緒とか初めて知ったんだけど。」


凛は、どうやらご立腹のようだ。