彼だけ

「いいじゃん。
 たまには、一緒に帰りたい。」


なぜか甘えてくる凛。


理解できない。


「そうだぞ。
 たまには、帰ってやれよ。」


突然、口を挟んできた男子。


誰?


私は、一気に怪訝な顔をした。


「健斗くんは、口挟まないで。」


凛は、わかっている男子への見られ方を。


こういう凛は、嫌いだからかかわらないようにしてたのに。


「別に関係ないでしょ?
 凛、私よるとこあるから、先帰って。」


私は、いつもよりきつめに言った。


周りは、私と凛のやり取りを注目していた。


だから、嫌なのに。