放課後、委員会のために宮坂くんと1組へ移動。


私は、すでに忘れていたのだ。


清人の嫉妬深さを。


そして、まさかの出来事が重なるとは、全く予想していなかった。


「心ちゃん、文化祭の委員になったんだ。」


笑顔で声を掛けてきたのは、凛だった。


「凛、どうして?
 あぁー、1組だったんだっけ。」


「うん。
 心ちゃん酷いよ。
 てか、待ってていい?」


「どうして?
 凛は、もう帰れるんでしょ?
 先帰りなよ。」


じゃないと、清人のとこいけなくなるんだけどな。


心の中では、そう思っていた。