「暁くんなら…そこに!」 「は?」 え? 一時の沈黙が訪れたが、女子生徒が違う人間に黄色い歓声を上げたことで、再び時は流れていく。 俺は、ため息をついた。 私服に長身じゃあ…一発でバレちゃうな。 ふっ、と笑い、片手を親しみをこめて挙げる。 「──よっ!悠斗!」 「よっ!じゃねえよクソ兄貴!!てめえ何してやがる!!」 コワイネー日本人コワイネー!